人間は貪欲だ。
美しく描かれたならより美しく
美しく奏でたらならより艶美に
その果てはどこだ?
人間の眼が視覚できない色か?
人間の耳が聴覚しない音色か?
いずれにせよ、それはもう人の物ではない
それでもなお、人は人を押し上げる。
どこまでも自己を向上させることを止めないでいる。
いつか、いつか本当に人が見えぬものを聞こえぬものを感じ始めた時
それはもう人ではない何かなのだろう
果たして、そうなる事は望ましい事なのか?憂うべき事なのか?
その答えはない。
ただ今からその問いだけは残していかなければ。
人は後悔を先に済ませることは出来ない
せめて、そう憂いたことがあった。
それが、未来への贖罪となりえる事を願って・・・